スマート自動入札では、Google 広告のコンバージョンとコンバージョン値のデータを活用して、目標の達成を目指します。コンバージョン トラッキングで問題が発生した場合は、データ除外を使用すると、こうした問題がスマート自動入札のパフォーマンスに与える影響を軽減することができます。
注: データの除外は、ホテル キャンペーンと旅行キャンペーンではサポートされていません。
データ除外を使用する際のベスト プラクティス
最善の結果を得られるようデータ除外を適用する際には以下のガイダンスをご確認ください。データ除外を使用すると、不適切なコンバージョン データによるパフォーマンスの変動を抑えることができますが、それでも変動は生じる可能性があります。
- コンバージョン データの問題を特定したら、できるだけ早くデータ除外を適用してください。
- 過去の日付に対して作成されたデータの除外を適用した場合、数日後にはパフォーマンスの変動が安定するはずです。
- 可能な限り、サイトの定期メンテナンスなど、今後の停止が予想される場合は、事前にデータの除外を適用してください。将来の日付にデータ除外を設定した場合、通常は 1 日以内にデータの除外が有効になります。
- データ除外は、頻繁または長期にわたる使用を想定していません。それを行うと、スマート自動入札のパフォーマンスに悪影響が及ぶ可能性があります。
- 1 週間以上のクリックに影響が及ぶと、パフォーマンスの変動が 1~2 回のコンバージョン サイクル続く可能性があります。
- データの除外を適用したら、予算を確実に許容レベルに設定しながら、目標とするパフォーマンスを達成できるようにアクション単価または広告費用対効果の目標値を調整することをおすすめします。
- 選択した除外日はクリックに適用されるため、コンバージョン達成までの所要時間を考慮し、影響を受けた可能性のあるクリックの日はすべて除外してください。影響を受けたコンバージョン データに関連付けられたクリックの 90% 以上を除外することをおすすめします。
- データの除外は、クライアント センター(MCC)アカウント単位またはサブマネージャー アカウント単位で適用できます。開始時間と終了時間はアカウントのタイムゾーンに基づきます。
例: 10 月 15 日~10 月 18 日にデータのアップロードに関する問題が発生し、コンバージョン達成までの所要時間が 5 日の場合は、影響を受けたクリックの日も含めて、できるだけ早く除外を適用します。この場合、10 月 10 日~10 月 18 日を除外します。
- データの除外は、適用後に削除しないでください。
- レポート作成用に正確なコンバージョン データをバックフィルしたいとお考えの広告主様もいらっしゃるでしょうが、パフォーマンスに好ましくない変動が生じる可能性があるため、データの除外は削除しないことをおすすめします。バックフィルする前に 5 日間以上お待ちください。
データの除外は、コンバージョン データを正しく検出できない場合に推奨されます。これには、コンバージョン トラッキングの問題やコンバージョンのアップロードが含まれます。データ除外が適用されるタイミングの例:
- 特定の期間のコンバージョン トラッキングが無効
- コンバージョン タグがウェブサイトに正しく配置されていないため、コンバージョン数が不正確
- 一時的にオフライン コンバージョン データをアップロードできない
データが正しく検出されなかった場合を含め、通常はデータのバックフィルはおすすめしません。検索とショッピングの入札パフォーマンスに直接影響する可能性があるためです。該当する期間中にデータ除外が設定されていた場合、レポート作成が目的であればバックフィルを行えます。ただし、データの除外が適用されてから 5 日間待つ必要があります。この場合、データの除外を削除することはおすすめしません。
注: コンバージョン データを正しく検出できず、データ除外を適用している場合でも、入札単価と費用が一時的に減少する可能性があります。入札単価と費用を増やすには、広告費用対効果を引き下げます。ただし、データの除外が完全に有効になった時点で、入札単価が即座に最適なレベルに調整されるために、費用超過を防ぐため、広告費用対効果の目標値を適切なレベルに調整する必要があります。